島津製作所は、「科学技術で社会に貢献する」を社是として事業を展開され、まもなく創業から150年を迎えられます。
ここでは、島津製作所本社・三条工場(京都)を訪問し、同社が取り組んでおられる様々な事業の中で、我が国の産業を支える自動車分野の樹脂部材やそのリサイクルの分析・計測技術にスポットライトをあてた講演・見学会を開催します。講演に加え、最新の分析機器、計測装置、関連施設について、デモンストレーションも交えた見学と共に、島津製作所の技術者の方々と意見交換する時間を設けることにしており、自動車分野の樹脂部材の分析・計測技術への理解を互いに深めていただきます。【お申込みフォーム】
開催日時: 令和5年12月20日(水) 13:00~17:15
会 場: ㈱島津製作所 本社・三条工場 (京都市中京区西ノ京桑原町1)
https://www.shimadzu.co.jp/aboutus/company/access/sanjo.html
スケジュール:
13:00 – 13:05 主催者挨拶 SPE日本支部 支部長 伊藤浩志 氏 (山形大学工学部)
13:05 – 13:25 株式会社島津製作所の会社紹介
13:25 – 14:25 見学:サイエンスプラザ
休憩
14:40 – 15:10 自動車樹脂材料の多角的評価
株式会社島津製作所 分析計測事業部 Solutions COE 小池 夏実 氏
自動車部品として様々な樹脂材料が使用されている。これら部品の射出成形においては、配合、温度、圧力、時間など、種々条件が複雑に影響し成形品の特性に影響を与えるため、詳細な検討が必要である。ここではポリカーボネート(PC)/アクリロニトリルスチレンブタジエン(ABS)ブレンド樹脂、ポリ乳酸(PLA)を対象試料とし、成形条件として①配合比率、②混練、③熱処理の違いによる物理的および化学的変化について材料試験機、分光光度計、熱分析計などの分析・計測機器により多角的に測定したデータを紹介する。
15:10 – 15:40 「自動車樹脂部品の設計精度向上のための評価技術」~複合材料のせん断特性評価とシミュレーションによるValidation & Verification
株式会社島津製作所 分析計測事業部 Solutions COE 主任 橋本 継之助 氏
熱可塑性CFRPの層間せん断特性の取得に有効な修正目違い切り欠き圧縮による層間せん断試験法が、産業界で広範囲にわたって普及しているGFRP平織材にも適用可能なのかを検証した。また、X線CTによるメゾスケールの構造観察結果を基にCAE解析モデルを作成し、試験片の拘束条件を摩擦係数という観点に着目して均質化解析を実施したところ、実測値とその解析結果はよい一致を示した。本講演ではこのように、実測とCAE解析の両輪から、解析モデルの妥当性と試験システムの妥当性の双方を評価した事例を紹介する。
15:40 – 16:40 リサイクルプラスチックの分析、評価技術
株式会社島津製作所 分析計測事業部 Solutions COE 主任 柚木山 学 氏
近年において、リサイクルプラスチックの重要性およびその市場は拡大しており、自動車部品においてもリサイクルプラスチックが利用されようとしている。リサイクル工程には、回収、分別、成形などがあり、それぞれの工程において劣化評価、機械的特性評価等、様々な評価が必要である。当社のリサイクルプラスチック分野への取り組みとして、各工程における分析・試験機器およびソフトウェアを用いた評価事例を紹介する。
16:40 – 17:10 島津製作所の分析・試験装置の展示・意見交換・交流
17:10 – 17:15 閉会ご挨拶
島津製作所 分析計測事業部 Solutions COE マテリアル/インフラストラクチャーソリューションユニット ユニット長 上野智子 氏
17:30 – 19:30 懇親会 (御池レディースクリニック レストラン)
❏ 主催:SPE日本支部
協賛:京都合成樹脂研究会
❏ 開催日時: 令和5年12月20日(水) 13:00 ~ 17:15
❏ 会 場: ㈱島津製作所 本社・三条工場 (京都市中京区西ノ京桑原町1)
https://www.shimadzu.co.jp/aboutus/company/access/sanjo.html
❏ 定 員: 50名(両研究会の合計のため、多数になった場合は調整させていただく可能性があります。)
❏ 参加費: ご負担なし(2,000円を京都合成樹脂研究会が負担)
❏ 懇親会費:希望者は、会員/非会員ともに5,
❏ 申込方法:
こちらのフォームよりお申し込みください。【申し込みフォーム】(12月11日締め切り)
❏ 問い合わせ先:(地独)京都市産業技術研究所 産業支援グループ:伊藤、野口 TEL:075-326-6100(代表)